Alpine Avalanche Research Institute

雪崩と、生きる。

雪は、天然の白いダムだ。

山に積もり、雪崩れて谷に溜まる。

やがてゆっくりと溶けて、大地を潤す。

その循環が今、静かに失われようとしている。

雪崩デブリと救助犬による調査

なぜ、雪崩と生きるのか。

雪崩がなければ、白いダムは機能しない。

谷に雪が溜まらなければ、水は山に留まらず、
大地を潤すことなく、海へと流れ去る。

雪崩は災害ではない。
自然の水循環を支える、なくてはならない現象だ。

しかし今、気候変動によって降る雪が変わった。
雪質が変わり、発生する雪崩そのものが変わってきている。

その変化を捉えるために、自然の声を聞くことが必要だ。

それが、アルプス雪崩研究所の出発点だ。

水循環と、雪崩の役割

雪崩は、水を届けるだけではない。
山の生態系全体を、静かに、確実に支えている。

01

水の循環

雪崩れることで雪は細かく砕かれ、谷に溜まる。通常の積雪より長く山に残り、春から夏にかけてゆっくりと溶けて大地を潤す。

02

ミネラルの循環

全層雪崩は土の表面を削りながら流れ下る。ミネラルを含む腐葉土が水とともに河川へ運ばれ、田畑を潤し、作物を育む。

03

森林の更新

雪崩が老木をなぎ倒し、若木が育つ空間が生まれる。大量の有機物が森林・草原・渓流に届けられ、森は若返っていく。

04

動物の生態系

大規模な雪崩跡は草原となり、カモシカ・クマ・ウサギたちの豊かな餌場になる。雪崩は、山の生きものたちを養っている。

先人の知恵を、次の世代へ紡いでいく。

気象観測機
01 — Observe

知る|自然の声を聞く

気候変動により、雪崩の性質が変化してきている。かつての経験則が通用しなくなりつつある今、感覚をデータで補正し、精度を上げていくことが必要だ。

雪崩破断面調査、気象観測、雪崩データベース——アルプス雪崩研究所はこれらを組み合わせ、変化し続ける自然と対話している。

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雪崩救助犬による捜索活動
02 — Protect

守る|雪崩から身を守るために

スキー場での雪崩の危険度が上がっている。そのような状況で力を発揮するのが、雪崩救助犬だ。犬の嗅覚は、埋没者を探し出す。

アルプス雪崩研究所は雪崩救助犬の育成と普及に取り組み、雪崩に関する教育活動と講習会を通じて、雪崩から身を守る知識と技術を広めていく。

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稜線での雪崩安全管理
03 — Sustain

紡ぐ|雪崩安全対策を、次の時代へ

雪崩の性質が変わり、山を訪れる人も変わった。万が一事故が起きた際、どのような安全管理を行っていたか、適切に記録を残していたかが問われる時代だ。

アルプス雪崩研究所は現場で培った知見をもとに、雪崩管理の設計から安全対策の構築、記録の保存方法までを提供する。

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お知らせ

ニュース一覧
代表理事 森山建吾

代表理事 森山建吾

2018-19シーズン、白馬八方尾根スキー場でおむすびエリアの開放を実現。翌シーズン、爆薬を用いた雪崩管理を導入し、管理プランとマニュアルを構築した。

2020年、FWT白馬大会の雪崩管理責任者として、国内初となる国立公園内での爆薬を使用した雪崩管理を実施。

2024-25シーズンより、防災科学研究所から委託を受け、気象観測機の設置管理を行っている。新潟大学・信州大学とともに、雪崩の観測・数値化研究にも取り組んでいる。

「雪崩という山の幸を失った世界は、決してバラ色ではない。」

— 雪崩の師・若林隆三
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