2026年2月28日、長野県の斑尾高原スキー場コース内において雪崩が発生し、弊所は斑尾ホスピタリティ合同会社からの依頼を受け、雪崩救助犬の派遣および現地調査を実施しました。
救助犬による捜索活動(3月1日)
翌3月1日、警察・消防・スキー場パトロール等の関係機関と連携し、救助犬1頭とハンドラー2名の体制で捜索活動を行いました。デブリ全域を系統的に捜索した結果、他に埋没者がいないと判断して捜索を終了しました。
雪崩現地調査
捜索活動後、雪崩発生現場において積雪断面調査を実施しました。調査の結果、今回の雪崩は地表直上に形成された氷板(融解凍結クラスト)が不透水層として機能し、その上に融雪水が滞留したことで発生したと考えられます。
2026年2月は、夜間もプラス気温が継続する異例の暖冬傾向にあり、積雪量も例年を大きく下回っていました。少雪年における融雪期の雪崩リスクを示す事例として、詳細な記録を残しました。
今回の調査から
視認できる前兆現象(グライドクラックの開口など)を伴わずに発生した今回の雪崩は、地中の水の挙動に起因するものであり、表面的な観察だけでは予測に限界があります。こうした事例の記録・分析を積み重ねることが、将来の雪崩リスク低減につながると考えています。
今回の事例は、弊所が試験稼働を開始した雪崩データベースにも記録されています。以下のリンクよりご確認ください。