私たちの想い

雪崩という自然現象と真摯に向き合い、新たな価値を創造する

ミッション(使命)

雪崩を災害から、持続可能な水資源へ転換する

私たちは、これまで「災害」としてのみ捉えられてきた雪崩を、科学的にマネジメントすることで「水資源」として活用する、世界初の挑戦に取り組んでいます。

ビジョン(目指す未来)

雪と共生する、新たな社会モデルの創造

気候変動により失われつつある雪を、最新技術と伝統的知見の融合により守り、活かし、次世代に継承する。

私たちが描く2030年の姿:

  • 雪崩による山岳事故ゼロの実現
  • 安定した水資源供給による持続可能な暮らし
  • 世界に誇る安全な山岳観光地HAKUBA

バリュー(行動指針)

1. 科学と実践の融合

最先端の研究と現場での実践を両輪として、机上の空論ではない実効性のある解決策を生み出します。

2. 自然への敬意

雪崩を「制圧」するのではなく「共生」する。自然の力を謙虚に学び、その恵みを活かす道を探ります。

3. 地域と共に歩む

白馬村をはじめとする地域社会の一員として、住民の安全と繁栄に貢献し続けます。

4. 開かれた知の共有

研究成果やデータを広く公開し、日本全体の雪崩防災と水資源管理の発展に寄与します。

5. 次世代への責任

気候変動の時代に生きる私たちの責任として、持続可能な雪国の未来を次世代に引き継ぎます。

私たちの原点

「生かされた」という使命感

代表理事の森山建吾は、16歳の時に雪山で遭難し、奇跡的に生還しました。

「あの時、なぜ私は生かされたのか。それは雪崩という自然現象を理解し、人々の命を守り、さらには雪を資源として活かす道を切り拓くためだったのではないか」

この体験が、一般社団法人アルプス雪崩研究所設立の原点です。

2015年から続けてきた白馬大雪渓の観測で、気候変動による雪の激減を目の当たりにしました。2024年、ついに夏の大雪渓が完全に消失。登山道は2年連続で閉鎖され、地域経済にも大きな影響が出ています。

雪は単なる冬の風景ではありません。

  • 春から夏の農業用水
  • 年間130万人が訪れる観光資源
  • 地域の文化とアイデンティティ

これらすべてを守るため、私たちは立ち上がりました。

なぜ「アルプス雪崩研究所」なのか

日本で唯一、雪崩の「活用」を研究する組織

国内の既存研究機関は雪崩の「防災」に焦点を当てています。もちろんそれは重要です。しかし私たちは、さらに一歩進んで問いかけます。

「雪崩を防ぐだけでなく、活用できないか?」

この問いから生まれたのが、以下の革新的アプローチです:

  1. 人工雪崩による水資源管理
    • 計画的な雪崩で雪を集積
    • 天然のダムとして機能させる
    • 渇水期の水供給を安定化
  2. AI×ビッグデータによる予測
    • 経験則を超えた客観的予測
    • 24時間365日のリアルタイム監視
    • 斜面ごとの詳細な危険度提供
  3. 産学官民の連携ハブ
    • 信州大学等との共同研究
    • 地域企業への技術提供
    • 市民参加型の雪崩データベース

共に創る未来へ

私たちの挑戦は、一組織だけでは成し遂げられません。
必要なのは、あなたの力です。

企業の皆様

ESG投資として、技術開発パートナーとして

研究者の皆様

共同研究、データ連携のパートナーとして

地域の皆様

情報提供、活動への参加者として

個人サポーター

応援、拡散、寄付による支援者として

雪国の未来を、共に創りませんか。