一般社団法人アルプス雪崩研究所は、2026年1月15日より「雪崩データベース」のテスト運用を開始いたしました。
雪崩データベースは、日本全国の雪崩発生情報を市民参加型で収集・共有するオープンプラットフォームです。一般の登山者からプロの雪崩専門家まで、誰もが雪崩の発生情報を投稿・閲覧することができます。
雪崩データベースでできること
雪崩の発生情報が投稿されると、日本全国のマップ上にピンとして表示されます。どの地域で、いつ、どのような雪崩が発生しているかを地図上で一目で把握することができ、雪崩の発生傾向を視覚的に確認できます。
- マップ上での可視化 — 投稿された雪崩情報が日本全国の地図上に表示され、発生地点・破断面・流下ルートを確認できます
- データの蓄積 — 雪崩の発生日時、位置(GPS)、タイプ・規模、気象状況、写真などの詳細データを蓄積し、将来の研究や予測に活用します
- 誰でも投稿可能 — スマートフォンから簡単な選択式フォームで、わずか3分で投稿できます
- 3カ国語対応 — 日本語・英語・中国語に対応し、外国人登山者にもご利用いただけます
テスト運用について
今シーズンはテスト的に運用を開始しており、システムの安定性やユーザビリティの検証を行っています。皆様からの投稿やフィードバックをもとに、機能の改善を進めてまいります。
現在、日本国内には雪崩発生情報を一元的に集約・公開するプラットフォームが存在しません。各地の山岳会、スキー場、自治体がそれぞれ個別に情報を管理しており、過去のデータにもアクセスしにくい状況が続いていました。雪崩データベースは、この課題を解決し、雪崩に関するデータの蓄積と共有を実現するための第一歩です。
今後の展開
テスト運用で得られた知見をもとに、本格運用に向けた準備を進めます。2027年度までに登録データ1,000件の達成、主要登山アプリとのAPI連携、雪崩予測システムとの統合を目標としています。
登山者・スキーヤーの皆様、雪崩管理に携わる専門家の皆様、自治体・防災機関の皆様、ぜひ雪崩データベースをご活用ください。皆様の一つ一つの情報提供が、雪山の安全につながります。